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【Column】キッチンカーの出店依頼~その3~|こちる cochill juice

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2020年は、新型コロナウイルスの流行により、キッチンカーの在り方が大きく変化した一年でした。
今回は、これまでのキッチンカーと、Withコロナ・Afterコロナでのキッチンカーについて、まとめさせて頂きます。

キッチンカーを取り巻く環境

キッチンカーを取り巻く環境は、コロナ以前と現在とでは、大きく変化しています。
以前、ブログ記事 コロナ禍におけるキッチンカー事情 でも触れさせて頂いたとおり、多くのキッチンカー事業者が苦境に立たされているのではないでしょうか。

キッチンカーの出店形態

■コロナ以前
キッチンカーの主な出店場所といえば、(1)平日ランチ出店(2)休日イベント出店の2つに大別されていました。
(1)平日ランチ出店では、「お店に入ってランチをとる時間はないけれど、出来合いのお弁当ではないものが食べたい」「ランチに1000円はかけたくないけど、ちょっといいものを食べたい」そんな需要を満たしてきました。
一般的に、都内では、ランチ営業時間(11:00頃~14:00頃)で、60~70食が採算ライン。
優良なキッチンカーでは、毎回100食以上提供していました。
一見、営業時間が短くてよさそうですが、仕込み・移動・設営そして帰宅後の片付けと、時間外の作業負荷が非常に高く、毎日の出店となると、かなりの重労働でした。
2)休日イベント出店については、シーズンとなると、毎週何万人規模のイベントが開催されるので、1つのイベントに十数台のキッチンカーが集結する風景も圧巻でした。
1台あたりが販売する食数も非常に多く、食材を途中で搬入するための車を別途用意したり、1日で十数人のスタッフを確保するなどの体制が整えられるキッチンカーが求められていました。
1日の売上規模が、1台あたりで100万円超えといったイベントも多々ありました。

■現在
それでは、Withコロナの現在はどうでしょうか?
(1)平日ランチ出店については、多少の回復基調が見られますが、時差出勤やテレワーク推奨の企業も増え、以前のような食数を確保できないキッチンカー事業者がほとんどのように見受けられます。
そして何より、これまで店内飲食のみであった居酒屋・レストランの多くが、店先でできたてのお弁当を販売するようになったため、これまでの、キッチンカーのお弁当が持つ優位性(早い・美味しい・できたて)が十分に発揮できない状況となっています。
利用者からすると、お弁当の選択肢が増え、また、昼食をテイクアウトすることも日常化してきて、喜ばしいことではありますが、キッチンカー事業者にとっては、利用者減と競合増加のWパンチとなっているのが現状です。
(2)休日イベント出店については、いわずもがな、コロナ流行以降、沢山のイベントが中止・規模縮小となっている現在、キッチンカーの出店機会は激減しています。
例えば、ビックサイトなどで行われている商談会。緊急事態宣言の解除後、商談会自体は再開されていますが、オンラインでのセミナー受講なども取り入れられ、出展社数・来場者数共に減少し、会場規模を縮小しているケースがほとんどです。
商談会以外の各種イベントについても、密を防ぐためにイベントの告知を控える、規模を小さくする、マスクを外すことがないように会場内飲食を禁止とする、などの対策が講じられているため、イベントが再開されつつある現在においても、キッチンカーを取り巻く環境としては、非常に苦しい状況が続いています。

「キッチンカーを呼びたい!」その目的は?

キッチンカーを呼ぶ目的も、コロナを境に変化したのではないでしょうか。
■コロナ以前
イベント主催者としては、
・イベント集客の目玉となる
・食事中、会場に人が滞留することで、賑わい感を演出できる
・会場内の既存店舗だけではキャパオーバーなので、来場者の食事時間の短縮(行列回避)・食事の選択肢を増やす
といった効果を期待して、キッチンカーを誘致していました。
つまり、大人数が集まることが前提だったということです。

■現在
大人数が密集する場が許されない現在において、キッチンカーを呼ぶ目的といったら何になるでしょうか?
コロナ流行後、キッチンカーの出店場所として新たに注目されたのは、大規模マンションの敷地内です。
・学校が休校になり、家庭での昼食の負担が大きくなった
・在宅勤務により、気分転換のために昼食をテイクアウトするようになった
そんな方々の要望に応えるため、オフィス街以外でも、ランチ営業を行うキッチンカーが増えました。
これは、店舗を構えず、場所を移動できるキッチンカーならではの取り組みだったように思います。

キッチンカーに求められていること

キッチンカーを呼ぶ目的が変わったことにより、当然、キッチンカーの役割も変化しました。
これまでの「集客」から、機動力を活かした「支援」ツールとして。
台風など被災地に、温かい食事を届けるボランティアキッチンカーも誕生しました。
キッチンカーが歓迎される場の選択肢が広がってきています。

今後の展望

残念ながら、2020年の年末時点では、コロナの終息時期は全く分からない状況です。
イベント事業者にとっても、この2020年は大変な1年だったかと思います。
2021年を迎えても、当面は現在のような状況が続く模様です。
コロナ以前から、ここ数年でキッチンカー登録台数が急増しておりましたが、新たな補助金制度を利用して、コロナ以降に参入される事業者も多く、イベントの再開見通しが立たないこの状況下においては、需給バランスが崩れ、キッチンカーは「飽和状態」に達しています。
従来型の仲介業者によるキッチンカー出店だけでは、キッチンカーのみで収益化を図るのは非常に困難です。
地域や横の繋がりを活かした、新たなキッチンカーの場づくりが必要だと思います。
例えば…
・コロナにより稼働率が下がったホテルの空地を活用したキッチンカー出店
・地元商店街と協同での新たな顧客層の獲得を目指したキッチンカー出店
・ワークショップ・セミナー等と合わせたキッチンカー出店
ただ空いている場所に出すのではなく、キッチンカー+付加価値が必要な時代に突入したと感じています。

イベントの企画・キッチンカー出店の依頼を承ります

無添加フルーツジュースのキッチンカー・こちるでは、キッチンカーの誘致に関するご用命を承っております。
ただキッチンカーを呼ぶのではなく、新たな出会いや付加価値が与えられるような場づくりをお手伝いさせて頂きます。
・日替わりキッチンカーの誘致および管理業務全般
・マルシェ、ワークショップの開催
・イベント開催時の告知活動
等、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

当店のキッチンカーの出店実績や事例は、以下をご覧ください。
■BachNumber■
【Column】キッチンカーの出店依頼~その1~
【Column】キッチンカーの出店依頼~その2~

キッチンカーの呼び方について気になる方は、以下をご覧ください。
■BachNumber■
【Column】キッチンカーを呼ぶ方法~その1~
※続きは、上記サイトよりご覧いただけます