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【Column】「パン好きの私が、グルテンアレルギーに!」大人の食物アレルギー(後編)

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先日は、【Column】「パン好きの私が、グルテンアレルギーに!」大人の食物アレルギー(前編)をご覧頂き、ありがとうございました!
さてさて、アレルギー科の病院で診察を受けるも、「アレルギー反応なし」だった私…。
後編にて、その後の状況をお伝えさせて頂きます!

食物アレルギーには2つの種類がある!?

周囲に相談したところセカンドオピニオンを勧められ、別の病院を探していると。
とある病院のホームページに気になる記載を見つけました。
「遅延型アレルギー(フードアレルギー)」の文字。
調べてみると、食物アレルギーにも色々な種類があり、大きく分けて2つ。
「即時型アレルギー」と「遅延型アレルギー」があることを知りました。

A) IgE依存性過敏性アレルギー反応(即時型アレルギー)
摂取後、数秒から数時間の間に発症し、蕁麻疹、浮腫み、腹痛、下痢、呼吸困難が出現。
アレルギー性喘息、口腔アレルギー症候群、アトピー性皮膚炎などの疾患では特異的なIgE抗体の値が上昇。
いわゆる一般的に知られている食物アレルギーで、重度のアナフィラキシーショックを引き起こすこともある。

(B) 非IgE依存性過敏性アレルギー反応(遅延型アレルギー)
摂取後、数十分~数時間(場合によっては24時間)後に症状出現。
じんましん、頭痛、慢性疲労、下痢便秘、めまい、むくみ、口内炎など、症状は多岐に渡る。

私のこの症状は、「遅延型アレルギー」かもしれない!
そう思い、検査機関を調べてみると、一般的なアレルギー科では診察対応していないことも多いことが分かりました。
この遅延型アレルギーを調べるのは、現状では保険適用外診療となります。
検査方法は即時型アレルギーと同様に採血によるものですが、日本国内での分析はできず、アメリカ・シアトルの検査機関に委ねられるとのことでした。

遅延型アレルギーの検査実施!

即時型アレルギーの場合、検査をしたい食物を事前に特定する必要がありました。
遅延型アレルギーの場合は、私のように、原因がはっきりしない場合であっても、主要な食物(私が受けた検査の場合)144項目もの食物でのアレルギー検査がまとめてできるとのことでした!

※遅延型アレルギーの検査キットは、例えば欧米と日本とでは食文化が異なるため、その国に合わせた食物を対象にしたものも用意されています。(日本用は、白米が含まれているなど)
検査対象食物の数によって、検査金額が異なります。
また、病院で検査を受ける場合は、検査キットの代金の他、診察料が別途発生します。
検査キットについては、検査キットの提供元アンブロシア株式会社のHP(https://www.ambrosia-kk.com/)をご覧ください。

出ました!アレルギー検査結果!

検査結果は、採血後、2週間ほどで出ました。
結果は…なんと!!
小麦・グルテン(小麦に含まれるたんぱく質)よりも、牛乳・カゼイン(牛乳に含まれるたんぱく質)のほうが、より強いアレルギー反応が検出されました!

その他にも、卵、イースト菌でのアレルギー反応が確認できました。
(大好きなパンの原材料、そのものですね…涙涙涙)

小麦と牛乳は、たんぱく質の構造がよく似ていることから、グルテンアレルギーの人は、乳製品も同様にアレルギー反応がでることがよくあるそうです。
自分自身の食事内容とアレルギー反応の大きさから考えても、納得の結果でした。

検査の結果、私は「遅延型の食物アレルギー」で、グルテン・カゼインを避けるべきであることがようやく判明したのです!

そして、この遅延型アレルギーは、テニス世界王者・ジョコビッチ選手も罹ったことで、徐々に認知度が上がってきています。
ジョコビッチ選手も、倦怠感や呼吸が苦しいなどの症状がありながら、即時型アレルギーではないために、その原因が何なのか、判明するのに長い時間がかかったそうです。
彼の実家は、なんとピザ屋さん!小麦も乳製品も、小さいころから身近な食材で、毎日のように食べていたので、アレルギーと判明したときはひどく驚いたそうです。
ジョコビッチ選手や私のように、好きな食物が突然アレルギーになることもよくあることのようです。
また、食物を口にするだけでなく、例えば、「スーパーの総菜担当になり、魚をさばく機会が増えた」「パン工場で、小麦粉をまぜる作業をしていた」など、手に触れたり、空気中の粉を吸い込んでしまうことで、アレルギーを引き起こすこともあるのだそう。

アレルギー検査 その後

検査結果を受け、現在、小麦粉や牛乳を摂らない生活を続けています。
とはいっても、実は完全除去しているわけではありません。
なぜなら…、小麦の完全除去は、現代日本において、かなり難しいからです。
まず、基本的に外食はできない。どこにアレルギー食材が含まれているか、わからないからです。
ここ数年、大手外食チェーンなどを中心に、アレルギーの特定原材料を表示しているお店が増えましたが、アレルギーの特定原材料を含む料理とそうでない料理を同じ厨房で作っている場合、混入している可能性もゼロとはいえないからです。
よくある例では、お蕎麦屋さんで、「当店では、うどんと同じ釜で茹でています」といった記載があったりしますよね?蕎麦自体も、十割蕎麦でない限り、つなぎに小麦粉が使われていますし、うどんと同じ釜で茹でている以上は、小麦粉を完全除去できているわけではないのです。

また、小麦については、醤油・ドレッシングなどの調味料をはじめ、カレーのルウや様々な加工品に含まれています。
そのため、自炊で小麦粉完全除去をするとなると、調味料も全てグルテンフリーにしなければならないのです。

私の場合、幸いにもグルテンを摂取したからといって、アナフィラキシーショックを起こすような重度な即時型アレルギーではないため、症状が出ない程度の摂取量-主食(パン・パスタ・うどんなど)での摂取は避けることを徹底し、調味料に含まれる小麦・乳については、許容範囲として様子を見ているところです。
(先日、天ぷらに挑戦してみましたが…、残念ながらアレルギー反応が出てしまいました。衣はしばらく避けた方がよさそうです。)

ちなみに、高いアレルギー反応が出た卵については、ダイエット時にたんぱく質を積極的に摂取しようと、ゆで卵を食べすぎていたことによるもののようです。
そのため、日に何個も食べない、食べない日を作ることを指導されています。

グルテンフリー生活による影響

前編での冒頭に、小麦粉には中毒性がある、とお伝えしました。

グルテンに含まれる「グルチアニン」という成分がニコチンと同じように依存を引き起こす物質だと言われています。
また、小麦に含まれる糖質「アミロペクチン」は分解されるスピードが早く、血糖値が急上昇しやすいことが知られています。血糖値の急上昇の後は、急降下にもつながります。血糖値の低下は空腹を感じやすくなるので、小麦粉を食べれば食べるほど小麦粉への欲求が高まる仕組みとなっているのです。

そんな小麦粉を含むパンを、ましてや自他ともに認めるパン好きの私が、自由に食べられないなんて!
はじめの数日間は、とにかくパンが欲しくてたまりませんでした。
でも、パンを食べたら、あの不快感-体のだるさ(この頃には、足のむくみもひどくなっていました)や口内炎に悩まされるだと自分に言い聞かせ、必死に耐えること一週間。

今度は、異常な眠気・肌荒れ(にきび)の症状が。
実は、これは、「好転反応」と呼ばれるもの。
体内の毒素(アレルギーの人にとって)を外へ出そうとする際に、一時的に起こる症状のことで、この好転反応が出ているということは、いい傾向だ!と自己暗示をかけることに成功(笑)!

好転反応が収まる頃には、あんなに毎日食べていたパンやスイーツを食べたくて我慢できない!という状態から抜け出すことができました。
自然と、体のだるさや足のむくみはなくなり、もちろん顔がひりひりして口の中が腫れることも口内炎に悩まされることもなくなりました。
さらには、生理前の気分の落ち込みやイライラも改善されたような!
好きなモノを自由に食べられない不便さを除けば、体調面はかなり改善されたように思います。

小麦粉・牛乳の代替品について

アレルギーになってしまったら、その食物を一生食べてはいけないの!?そんなことはありません。
私の場合は、まずは3週間。小麦粉と牛乳を摂取せずに、体の変化を確認することから始めました。前述の通り体調面の改善が見られたので、少量は摂ることを自分に許しつつ、自然由来・無添加のものを積極的に摂るようにしています。

私がよく食べるもの―食事編
・魚(生・焼き魚、ただし干物類は添加物が多いので避ける)
・豆腐(遺伝子組み換えでない国産大豆使用、にがり以外の添加物が入っていないもの)
・野菜(生か蒸したもの、岩塩で食べる)
・和食全般

私がよく食べるもの―おやつ編
・フルーツジュース(もちろん!無添加・砂糖不使用のもの)
・ナッツ類・甘栗・干し芋
・ドライフルーツ(オイルコーティングしていないもの、オーガニック)
・せんべいなど和菓子
・チョコレート(カカオ70%超、無添加のもの)
・米粉クッキー等(白砂糖を使用していないもの)

最近では、スーパーなどでも米粉スイーツ・パンや、無添加のおやつも気軽に買えるようになりました。
(お値段は気軽に、ではない…涙)
グルテンフリー・カゼインフリー製品を取り扱う専門店もありますし、ネットでのお取り寄せも種類豊富です。
(残念ながら、ヴィーガンだと小麦粉を使っていることも多いので、注意が必要)

「あれもこれも食べられない…」とマイナス思考に陥るのではなく、代替品(小麦粉⇒米粉・牛乳⇒豆乳など)を使った美味しいスイーツを探す楽しみに代えて生活しています!

アレルギー反応のある食物も、3ヵ月ほど除去の生活を続けた後は、「少量」かつ「連続して食べない」ことを守れば、また食べてもよいそうです!
たまには、大好きなパンや生クリームたっぷりのケーキが食べたいですもの!!
※個人の症状によるので、医師の判断のもと、行ってください

当店では、私がアレルギーとわかる以前より、素材にとことんこだわったヴィーガン・グルテンフリーのクッキーを取り扱っています!
原材料に制限はあっても、美味しさに一切の妥協なし!!
卵や乳製品(バター・牛乳等)を使わなくても、しっかりとコクがあって、むしろ普通のお菓子より断然美味しいです!
ぜひご賞味くださいね。


左上:ココナッツクッキー(特定原材料等 小麦/落花生/大豆)
右上:ごまクッキー(同 小麦/落花生/大豆/ごま)
下:米粉クッキー(同 落花生/大豆)

新型コロナウイルスの流行や、ロシアのウクライナ侵攻などを受け、輸入食材の供給不足や値上がりが加速しています。
私のようなアレルギーではなくても、国産・良質な原材料をつかった食事を心がけ、健やかに過ごしていきたいですね!