本日は、「世界食糧デー」です。
今日はあいにくの空模様で、外出の予定がない…そんな方は、ちょっと食品ロスについて考えてみませんか?
世界食糧デーとは
1945年10月16日に国連食糧農業機関(FAO)が創設されたことを記念し、毎年10月16日は、世界の食料問題を考える日として、1981年に定められたものです。
これは、飢餓に苦しむ人々をはじめ、全ての人々に健康的な食事を確保する必要性について、世界的な意識喚起と行動を促す国連の記念日であり、世界の一人ひとりが協力し合い、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としたものです。
飢餓に苦しむ人々の割合と現実
発展途上国を中心に、飢餓に苦しむ人々が多くいらっしゃる現状は、皆さんご存知のことと思います。
統計上、世界全体でみると、9人に1人が飢餓に苦しんでいる状況です。
さらに、新型コロナウイルスの影響により、飢餓が深刻化しているとも言われています。
2020年は、世界人口の約3割となる25億人が、年間を通じて適切な食料を入手できない状態となっていました。
なぜ、発展途上国を中心に、飢餓が起こるのか?
それは、世界全体で食べ物が不足しているから、ではありません。
現実は、毎年世界中で26億トンの穀物が生産されています。※
※国連食糧農業機関(FAO)(2017‐2018概算値/2019年)
もし、これら生産された穀物を全世界の77億人に平等に分担したら、1人あたり年間340キロ以上食べられる計算になります。
実際には、穀物以外にも野菜・肉・魚も加わるので、世界全体でみたら、飢餓を防ぐには十分な食料の確保はできていることになります。
発展途上国では、食料生産に不向きな環境であることがひとつ。
食料を栽培するに必要な、水源の整備などが必要となります。
他国で生産された食料の輸入には、国の資金力、輸送網の整備、加工や冷凍技術の整備などが必要となってきます。
2021年の現在では、残念ながら世界中に「食糧は余っているのに、必要な人にいきわたらない」現状があるのです。
日本での食品ロス
世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。
日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられており、これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量。
日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になります。
食品ロスの主な原因
「食品ロス」というと、スーパーや外食産業での「売れ残り廃棄」を想像される方も多いかもしれませんね。
でも実は、上記のような事業系の食品ロスが全体の54%、家庭での食品ロスは46%と、家庭での食品ロスはかなり多いのです。
家庭での食品ロスの原因は、1)食べ残し(57%)2)傷んでしまった(23%)
3)賞味/消費期限切れ(11%)の順となっています。
食品ロスを減らすには
事業系・家庭系問わず、まず食品ロスを減らすには、「買いすぎない(仕入れすぎない)」
「作りすぎない」そして、「食べきる(売りきる)」ことですね。
でもちょっと待ってください!
上記は大切な取り組みですが、あくまで、食品の購入後のお話。
生産現場では、食品ロスは起こっていないのでしょうか?
答えは「NO」です。
皆さんは、収穫時期をむかえた畑を見たことはありますか?
収穫直前の野菜が育てられている畝の傍らには、野菜が山積みになって廃棄されている光景。
日本のスーパーで陳列されている野菜や果物は、どれもきれいな形のものばかり。
不ぞろいなもの、規格外なものの多くは、廃棄の対象となっています。
(もちろん、加工品への転用も進んではいます。)
せっかく天候に恵まれ、良質な野菜が大量に収穫できても、市場に多く流通させてしまえば、値崩れがおきてします。
野菜の需要(=消費)が増えない限り、市場取引での「適正価格」を守るため、きれいな野菜たちも、廃棄されてしまっているのです。
つい先日、農業関連従事者の方とお話をした際、ショックを受けた一言。
「単純に、需要と供給のバランスだけで考えたら、日本は、野菜を生産しないほうがいい」
そうですよね、だって、消費される以上の野菜は、全て廃棄されているのですから。
当店では、環境問題への配慮をはじめ、様々なボランティア活動に取り組んでおります。
●店舗近隣のごみ拾い活動
●バンブーファイバー(竹の繊維)タンブラーの販売
●置きマイタンブラーサービス
●紙ストロー・草ストローのご用意
●コンタクトレンズ 空ケースの回収
●ベルマークの回収
●発展途上国支援のNPO団体への活動資金寄付
●災害時の物資支援
今後、まだまだ夢の話ではありますが、食品ロス削減に向け、何らか考えていきたいな~と思っています。
いいアイデアがあるよ!協力できるよ!そんな方は、ぜひお声がけください!
全力で取り組ませて頂きます。